世界が金融危機(jī)の衝撃を受けている中で、非常にかすかな経済回復(fù)の兆しに大いに喜ぶのは、絶望に陥った人が一筋の光を必死につかもうとするようなもので、このわずかな希望が中國(guó)の要素で拡大されるならば、世界でいつも起るように、この中國(guó)が重荷を擔(dān)うという期待はすぐに吹き飛んでしまうだろう。

「景気が回復(fù)する中國(guó)がいかにその速度を速めて世界経済を救うか」「中國(guó)の人民元がいかに「萬(wàn)能」な國(guó)際的準(zhǔn)備通貨に変わるか」「中國(guó)が自信あふれていかに海外戦略資産を買(mǎi)い世界を擁するのか」という聲がよく聞かれるようになり、論評(píng)家たちも中國(guó)の政策決定者のわずかな言葉をひそかに探って、上海が世界トップの國(guó)際金融センターとなるとまで言い出している。

しかし現(xiàn)実は冷酷で、こうしたことはすぐには起らないし、基本的に起らない可能性もある。中國(guó)の経済が世界を救うまではまだ遠(yuǎn)い。せいぜい救うことができるのは自分たちだけで、それでも多くの條件が必要だ。

統(tǒng)計(jì)データでは、大規(guī)模な景気刺激策が打ち出され、國(guó)有銀行の無(wú)謀ともいえる融資で中國(guó)経済は確かに回復(fù)が見(jiàn)られる。しかしこのような経済成長(zhǎng)は理想的なものではなく、中國(guó)が実施している経済構(gòu)造の調(diào)整に必要な自信を呼び起こすものではない。

「全能な人民元」の論爭(zhēng)も盛り上がっているが、まだ數(shù)十年の時(shí)間が必要であり、このような貨幣は外國(guó)旅行の時(shí)に使える國(guó)際的準(zhǔn)備通貨にはなるだろう。自由に両替することもできないということは、まず信頼を得るのが第一で、そのほかにもまだ多くの條件が必要だろう。

また戦略的な資産への買(mǎi)収で中國(guó)が世界を手にするという見(jiàn)方は言い過(guò)ぎだ。これまで中國(guó)の企業(yè)や機(jī)関の買(mǎi)収の試みは、幼稚さと失策さをさらけ出し、買(mǎi)収した國(guó)の民族主義を引き起こしただけだった。

先週、知名度もなく自動(dòng)車(chē)メーカでもない四川省の騰中重工が、燃料を多く消費(fèi)するゼネラル?モーターズ（GM）のハマーの買(mǎi)収計(jì)畫(huà)を打ち出した。これは中國(guó)の資産買(mǎi)収戦略がまだ未成熟なことを物語(yǔ)っている。もしかするとの主な動(dòng)機(jī)は、西側(cè)ブランドの買(mǎi)収で國(guó)際的な影響力を得ようとするものなのかもしれない。

最も大げさなのは、ウォールス街の不振で上海が國(guó)際一流の金融センターになるというものだ。しかし國(guó)際資本は一次方程式な運(yùn)営ではなく、たとえどうであろうと基礎(chǔ)の移動(dòng)は氷河の移動(dòng)速度のようにゆっくり進(jìn)むものだ。

「チャイナネット」　2009年6月15日