9月4日、中國外為取引センターで取材したところ、人民元の対ドルレートは6.5668元と、前取引日と比べて241ポイント上昇した。6日連続の上昇であり、約14カ月ぶりの高値となっている。またオンショア、オフショアの人民元レートも元が強い傾向にあり、オンショアレートは対ドルで6.52元、オフショアレートが同6.53元となっている。この原稿の執(zhí)筆を終える時點で、オンショアレートは対ドルで6.5195元、オフショアレートが同6.5278元と、前取引日と比べてそれぞれ401ポイント、329ポイント上昇している。
ドルだけでなく、元は通貨バスケットの他の通貨に対しても値上がりしている。具體的には、対ユーロ、対日本円、対ボンドでそれぞれ7.8024元、5.9767元、8.5096元となっており、前取引日よりそれぞれ453ポイント、78ポイント、132ポイント上昇している。
中國人民大學財政金融學院の副院長で、人民大學重陽金融研究院の主任研究員である趙錫軍氏は「証券日報」の取材に対し、「人民元の対ドルレートは8月から上昇を続けている。これは中國経済の好調を維持していることに加え、アメリカ経済が予想ほどに強くないことなど多岐にわたる要因から生じたものだ」と分析する。
同氏はまた、「2015年の年末から今年の年初にかけて、人民元の対ドルレートは大きな下振れ圧力に見舞われ、市場にも人民元下落の聲があった。その結果、人民元レートに大きな変動が生じることになった。そのため中國政府は、越境資本流動や貿易、投融資などの分野で管理を強めるなどの一連の措置を採ったが、これによって越境資本流動がより規(guī)範的になり、比較的正常な狀態(tài)に戻った。市場の投機や利食いがうまく抑制された」と解説する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年9月6日