10日、北京市內(nèi)で、中國科學技術(shù)奨勵大會が盛大に開催された。2019年度國家最高科學技術(shù)賞の栄譽に輝いたのは、中國の第一世代原子力潛水艦の設(shè)計責任者である黃旭華氏と著名な大気科學者の曾慶存氏だった。この栄光の背景には、中國政府の科學研究人材に対する大いなる尊重と、中國の科學技術(shù)進歩の「秘密」が隠されている。
1999年に中國國家最高科學技術(shù)賞が設(shè)立されて以來、これまで計33人の科學技術(shù)専門家が同賞を受賞した。受賞した専門家はいずれも、現(xiàn)代科學技術(shù)の最前線で畫期的な成果を上げた、あるいは科學技術(shù)の発展の中で卓越した成果を収めた科學技術(shù)従事者だ。2019年の中國の科學技術(shù)界における最高賞受賞が発表されたことで、中國の科學技術(shù)のイノベーションが改めて世界の注目を集めた。
中國は過去20年間、國家最高科學技術(shù)賞などの賞を設(shè)けることによって、科學技術(shù)研究者が科學技術(shù)の刷新に打ち込めるよう奨勵して來た。特に2019年には、中國政府は國家最高科學技術(shù)賞の賞金金額を大幅に引き上げることで、科學技術(shù)従事者への尊重を更に具體化し、イノベーションを駆動力とする発展をより重視するというシグナルを発した。
宇宙研究を例にするなら、中國は2022年前後に宇宙ステーションを完成させ、中國の宇宙ステーションを利用してステーション內(nèi)と船外での実験などの協(xié)力を行っていくよう世界各國に呼びかける計畫だ。英國の王立天文學會のマーティン?バーストー前會長は、「過去に例のないことだ。皆がわくわくしてしまう。宇宙分野に參入する機會のなかった多くの國に、機會を提供するだろう」と述べた。國家の安全保障の概念を亂用してほしいままに他國の科學技術(shù)革新を抑えつける一部の國のやり方と比べて、グローバルな科學技術(shù)協(xié)力を促進するという中國の理念と行動は間違いなく、國際社會の共通利益に合致している。
英「ネイチャー」誌のウェブサイトはこのほど、2019年に世界に影響を與えた科學者トップ10を発表した。中國人科學者の鄧宏魁氏はクリスパー?ゲノム編集に関する研究を評価されトップ10に選出された。これは、中國の技術(shù)革新が世界最先端レベルになったもう一つの例証だ。世界の科學技術(shù)革新がこれまでになく集中的かつ活発に行われている現(xiàn)在、中國は引き続き自主イノベーションと開放?協(xié)力を組合わせることを堅持し、世界の発展と人類の科學技術(shù)の進歩を推し進めるために新たな努力をしていく。この開放的な度量は、中國の科學技術(shù)革新の成功の「秘密」でもある。(CRI論説員)
「中國國際放送局日本語版」2020年1月12日