北京市は2006年、8年連続で干ばつに見舞われた。専門家は、同市から100キロ離れた渤海灣には豊富な海水資源があることから、海水を淡水化してからパイプラインで北京市に送れば、同市の水不足を解決できるはずだとの見解を示す。中國海洋石油総公司(CNOOC)は、1日140萬立方メートルの海水を淡水化できる工場の建設を計畫しており、現在北京市政府への水の供給に関するフィージビリティ?スタディ報告を作成中だという。「北京晩報」が伝えた
國際脫塩協會(IDA)の郭有智理事(科學技術部の専門家)はインタビューで次のように答えた。
かつては海水を淡水化するのに高いコストがかかったが、ここ數年はプロジェクト実行費は少しずつ低下しており、コスト低下が目立っている。海水の淡水化後に石灰処理の工程を加えれば、人が直接飲用できる。パイプラインのコストを加えても、北京に到著後の1立方メートルあたりのコストは合計約4.5元。淡水化された海水を北京第2の水源とすることは完全に可能だ。
?「人民網日本語版」 2007年3月23日