中國の風力発電による最大発電能力は、三峽発電所の十數カ所分に相當すると、専門家は予測する。そのため、風力発電は「空中の三峽」と呼ばれている。
2006年1月1日、『中華人民共和國再生可能エネルギー法』が正式に施行された。そのなかでも風力発電が、巨大な潛在力とその成熟した実用化度から注目を浴びている。風は永遠に枯渇することのない資源であり、そのエネルギー量は地球上の水力によるエネルギー量よりも、固體燃料と液體燃料の総合エネルギー量よりも遙かに大きい。各種のエネルギーの中で、風力発電は比較的利用しやすいものであり、石炭?石油?天然ガスのように地下から掘り出す必要はなく、水力発電のようにダムを造り、タービンを動かす必要もない。また、原子力発電のように、莫大な資金を費やして発電設備と防護設備を建設する必要もない。さらに風力発電は、いかなる汚染も生じることがない、クリーンなエネルギーである。
中國の風力資源は、非常に豊かである。関係部門の予測によれば、中國の陸地で開発?利用できる風力発電の総出力は約2億5000萬キロワットで、近海で開発?利用できるのは約7億5000萬キロワット、合計出力は10億キロワットにも達する。2006年末現在における中國の風力発電の総出力は、258萬9000キロワットで、利用できるエネルギー源の0.26%を占めている。
「北京2005年節約型社會作り」の展示會で、內蒙古展示會場の係員が參観者に地元の風力発電が挙げた成果について説明している
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