會員企業が直面している投資環境上の課題を取りまとめ、中國政府への「建議書」として「中國経済と日本企業2010年白書」が発刊された。
「中國経済と日本企業 2010年白書」は、日本企業の目で見た中國経済の描寫だ。この「白書」は、従來、北京の中國日本商會?調査委員會(事務局 ジェトロ北京センター)が発行してきた「中國経済?産業の回顧と展望」を母體としているが、次の3つの點が新味として加わった。
第一に、課題?業種をなるべく網羅的に取り上げ中國経済の全體像がわかるようにした。第二に、日系企業の進出の多い地域の経済の概況と問題點を獨立の章を建てて記述した。第三に、中國日本商會及び中國各地の日本商工會議所組織の會員に、中國投資環境上の課題を広く上げてもらい各部?各章ごとに「建議」として記述した。これが最大の特徴であり、題名を変え、裝いも新たに白書として刊行する原因でもある。
外資企業のうち、日本からの投資額は、香港、臺灣といった華僑系投資を除くと累計でも単年度でもどの國よりも多い。「建議」では、中國全土で長期間事業に攜わってきた日系企業が、中國での事業発展を追い求める過程で遭遇した様々な課題が示されている。中國の中央?地方政府とともにその改善に向けて対話し努力することによって、中國投資環境は更に良いものとなり、中日両國経済がともに発展していくことができる。この「白書」は、これから始まるであろう対話のベースになるものと考える。
白書は「共通課題?建議」、「各産業の現狀?建議」および「各地域の現狀?建議」の3部に分かれ、全25章、23の建議から成る。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月21日