思い出すのもつらい強制労働について語る■玉成さん(撮影?呂少威 )。
日本の國會議員を含む、日本各界の有識者が27日、日本の衆議院第一議員會館で「中國人強制連行に関する院內集會」を行い、第二次世界大戦中に中國人を強制連行した関連の企業や日本政府に対して全面的な解決を求めた。中國新聞社が報じた。
集會を主催した「中國人強制連行事件の解決をめざす全國連絡會」と「中國人強制連行事件全國弁護団」によると、1942年11月27日、當時の東條內閣により「華人労務者內地移入に関する件」という閣議決定がなされた。この決定により、舊日本軍の武力による中國人の連行は約4萬人に達し、日本各地の35の企業、135ヶ所の事業場で、過酷な労働と劣悪な待遇の中で6834人の中國人が命を失った。
中國人労働者やその遺族、中日の有識者の努力により、三菱マテリアル(舊三菱鉱業)が昨年、ついに公の場で謝罪し、和解が成立した。和解內容は、「三菱マテリアルが當時の使用者として歴史的責任を認め、中國人労働者およびその遺族に対し深甚なる謝罪の意を表する」ほか、「被害者、遺族に1人當たり10萬元(約170萬円)を支払う」、日本の後代が日本が中國人強制連行を行った歴史を銘記するよう、「1億円を拠出して日本國內に記念碑を建立する」などだった。
しかし、ほとんどの日本の加害企業は未だに、同事件を認める姿勢は示しておらず、関連の政策を制定した日本政府もあいまいな態度しか示していない。集會に參加した國會議員らは、「加害企業や日本政府は歴史と向き合い、それを教訓とし、犯した罪を反省して被害者に真摯な態度で謝罪し、賠償を行い、日中関係がさらに正しい軌道に乗るようにしなければならない」との見方を示した。
もうすぐ90歳になる元強制労働者?■玉成さん(■は門がまえに三)は集會に參加し、思い出すのもつらい當時の出來事を涙ながらに語り、「昨年、三菱マテリアルのトップが元強制労働者の代表に謝罪し、和解協定に調印した。これは、賢明な行動であるが、賠償金をどれだけ払っても罪を償いきることはできない。企業の責任よりも、日本政府の責任のほうが大きい。責任を取るべき人が歴史を正視し、問題を全面的に解決することを願っている」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年11月29日