溫家寶総理は政府活動報告の中で、「経済成長によって社會の富の『パイ』を大きくするのみならず、合理的な所得分配制度によって『パイ』をうまく切り分けなければならない」と指摘した。すでに全國両會の代表?委員らの間では、所得分配に関する熱い議題となっている。
ここ數年來、都市?農村間、地域間、業種間のいずれにおいても、異なる層の住民間の所得格差が拡大し続け、一部民衆に不公平感を抱かせている。この現狀を変えるべきだとの民衆の呼び聲は高く、中央もこれを特に重視している。
改革開放の成果は、無數の大衆が共同で創造するものであり、また、無數の大衆が享受すべきものだ。これは社會主義の本質的要求であり、科學的発展観の貫徹実施における要求であり、社會主義調和社會の建設における要求だ。所得分配において、私たちは効率原則を堅持するとともに、なおさらに公平性を保障しなければならない。
労働者にもっと公平感を與えるため、國民所得の一次分配を徐々に労働者寄りにし、労働報酬の比重を徐々に高め、労働者が合法的収入を得るための法的保障を整備すべきだ。
労働者にもっと公平感を與えるというのは、改革開放前の「一律待遇」に戻るという意味でもない。従業員の賃金水準を著実に高めるということは、単純な賃金引き上げではない。賃金調整は平均主義であってはならない。適切に末端の労働者寄りにし、彼らにもっと尊厳感を與えるべきなのだ。
「人民網日本語版」2010年3月12日