キューバ革命の指導者フィデル?カストロ氏の寫真がキューバの記者2人のブログに掲載された。この寫真は、カストロ氏がハバナの研究所を視察したときのもので、研究者の間に立って笑顔をこぼしている。カストロ氏が4年前に病に倒れてから初めて公の場に姿を現したときの寫真だという。広州日報が伝えた。
▽政府系メディアの記者がブログで公開
これらの寫真は、キューバの政府系メディアの記者2人のブログとキューバのメディアのウェブサイトで公開された。キューバ政府はこれまでにも、同國を訪れた他國の指導者がカストロ氏と會談する寫真を公開したことがある。最近では、今年2月にブラジルのルラ大統領と面會した時の寫真が公開されている。これらの寫真に寫ったカストロ氏は意気揚々とし、健康狀態もすぐれている様子だ。
昨年、カストロ氏の友人、ベネズエラのチャベス大統領が面會後、「カストロ氏はよく外で散歩をしているようだ」と語った。
▽キューバ政府は実証を拒否
しかしキューバ政府の報道官は、今回公開された寫真には裏づけがないとし、カストロ氏がかつて同研究所を訪問したことがあるかは実証できないとの見解を示した。同國の共産黨機関紙「グランマ」など政府系メディアのウェブサイトにこれらの寫真は掲載されていない。
▽この4年間のカストロ氏
米メディアによれば、これはカストロ氏が06年7月に病に倒れた後、初めて公の場で撮影された寫真だという。
フィデル?カストロ氏は06年7月に腸內出血で手術を受けて以來、國民の前に姿を現すことが少なくなった。その権力は徐々に現在79歳の弟、ラウル?カストロ氏に移っている。
08年2月にキューバ國家評議會議長を辭任後、ラウル?カストロ氏が引き継いだ。しかしフィデル?カストロ氏はいまだにキューバ共産黨の指導者であり、自らの國際政局に対する観點を書き続けている。
「人民網日本語版」2010年7月13日