香港『明報』は8日、過日米國の高官2名が訪中したのは、中國側の口吻(こうふん)を探るためであったと報じた。今回オバマ政権がホワイトハウスの側近を中國に派遣したのは、新たに推し進める経済刺激政策と何らかの関連があるのだろうか?中?米協力體制に何らかの新局面が生じることはありうるのだろうか?これは留意に値する。
記事の概要は以下の通りである。
中?米関係はすでに8月の南海に関する舌戦や黃海にまつわる緊迫ムードを経て、ここのところはいくらか落ち著いている。ついで、中國外交部の崔天凱副部長が先月末に訪米した後、オバマ大統領の二大側近であるサマーズ國家経済會議委員長とドニロン大統領次席補佐官(安全保障擔當)が北京を訪れた。外部筋は、両氏の訪中時の議論の焦點はもっぱら人民元レートに関する問題にあるとしたが、(両氏の訪中の目的が)さほど単純なものではないことは明らかである。
まずサマーズ?ドニロン両氏が會談した人物からみてみると、8日の溫家寶首相?王岐山副首相?戴秉國國務委員以外では、両氏が最初に會った中國高官は中央組織部長を兼任する李源潮中共政治局委員であった。政府筋の報道によれば、李源潮氏は賓客に中國共産黨の組織建設と中國幹部の人事制度改革の狀況を紹介したとされる。
8日、溫首相は會談中、「中?米は政治的な相互信頼を深化させていかねばならず、“互いにライバルとはみない(互不視為対手)”ことが求められる。また、民意の基礎を固め、包容と友好、そして調和のある積極的な雰囲気をつくり出していくべきである。米國國內の一部の勢力が中國を新たなライバルと位置づけようとしていることも含め、これが事宜に葉っていることは明らかである」と述べた。
王岐山副首相は會談の中で、「世界経済復活への道筋は複雑で曲がりくねっているが、“各國はみな経済発展の方式を転換しなければならない”」と明確に述べた。これは明らかに、米國が紙幣の増刷や國債の発行によって経済を維持している現狀に即して述べられたものである。
中國は、落ち著いた対話を通じて米國との関係を緩和していくことを欲しているのであって、舌戦を繰り広げることを望んではいない。米高官両氏は、中國側の口吻を探るためにやって來たのであった。しかし、今回ヒラリー(?クリントン)の守る國務院を避け、ホワイトハウスの側近を中國に派遣したというのは、新たに推し進める経済刺激政策と何らかの関連があるのだろうか?中?米協力體制に何らかの新局面が生じることはありうるのだろうか?これは留意に値する。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年9月13日