ーー政治工作では隠せない米國の不十分な新型コロナ対策(3)
新型コロナウイルスの起源解明が科學的課題であることは常識だ。だが米國は今日に至るもなお政治工作に固執しており、他國のイメージを損なうことで、自らの不十分な新型コロナ対策の責任転嫁を企てている。(人民日報「鐘聲」國際論評)
米國は世界で最も豊富な醫療資源と最も強大な醫療看護能力を持つとされるが、新型コロナウイルスの感染拡大への対応は収拾がつかないもので、世界で最も多くの感染者と死者を出すに至った。米國の専門家も米國の新型コロナの対応過程を深く分析した結果、失敗の直接的原因は一部の政治屋が科學よりも政治を優先し、國民の命と健康よりも自らの政治的利益を優先したことにあり、これが「米國型失敗」の元兇であるとの認識を示している。もし米國が科學的精神を堅持して対策を講じていれば、このような事態にはならなくて済んだはずだ。
感染拡大が始まった當初、當時の米政府指導者は科學的な警告を無視しただけでなく、感染狀況の情報隠蔽に専心したうえ、虛偽情報を発表して人々をミスリードした。故意に新型コロナウイルス感染癥を「大型インフルエンザ」と呼び、ウイルス感染のリスクと死亡率を「非常に低い」とし、ウイルスはすぐ「奇跡のように消えるだろう」としたことで、感染の抑え込みに有効な限られた貴重な期間を浪費した。自國で感染が広範囲に拡大し、感染者數と死者數が世界最多となってもなお、米政府は政治的計算から、マスク著用などの問題で無駄な大騒ぎを続けた。昨年10月、世界的に権威ある醫學誌『The New England Journal of Medicine』は米政府について、専門家を無視、さらには中傷し、ほぼ全てのステップで失敗を犯し、最終的に「危機を悲劇に変えた」と批判した。
今日に至るもなお、米國では政治的利益のための駆引きが、感染防止?抑制の足枷になっている。このところ米國では新規の感染者數、入院患者數、死者數が再び増加している。これについて専門家は、一部の政治屋がワクチン接種の盲目的拒否へと民衆を扇動していることが密接に関係していると指摘する。CNNは、米國の政治的リーダーが新型コロナウイルス感染癥から政治的利益を搾り取ろうとする努力は今も続いており、一部の政治屋の不適切な行為は人々の苦しみを増すだけだと指摘した。
このパンデミックとの闘いにおいて、米國の一部政治屋が民衆の命と健康よりも政治?選挙?資本上の利益を優先したことは、彼らの標榜する民主主義や人権が実はその內心では取るに足りないものであることを十分に物語っている。この事は、その被害を深く受けた米國の民衆と國際社會の目には明らかであり、他國に責任を転嫁すれば覆い隠せるものでは斷じてない。カリフォルニア大學ロサンゼルス校(UCLA)のDavid Hayes-Bautista教授(醫學)は、米國の多すぎる死者數について、政府の不作為が招いた悲劇だと指摘する。「The Associated Press-NORC Center for Public Affairs Research」の世論調査によると、米國民の大多數は、米國における感染拡大の危機について、政府が責任を負うべきだと考えている。
科學を顧みない政治工作と責任転嫁という、米國の一部政治屋の行為が、すでに自國民に大変な苦しみを與えている。世界の感染防止?抑制が依然として厳しい狀況にある現在、あろうことか米國の一部政治屋は使い古した手を再び使っている。このような無責任が、さらにどれほどの悪い結末をもたらすことか。そして米國は自國民と國際社會にどのように顔向けをするというのだろうか。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月22日