外交部(外務省)の趙立堅報道官は22日の定例記者會見で、「フォート?デトリックに関する問題について明確な説明を米側に要求するのは、新型コロナウイルスの起源解明のためだけではなく、各國の人々の生命の安全及び國際社會の平和と安定のためでもある。米側が合理的説明をしなければ、疑問が払拭されることはない」と述べた。
趙報道官は、「國際社會ではこのところ、2019年後半に世界各地で新型コロナウイルス感染癥の癥例が出現していたとの報道が増えている。米國だけでも少なくとも5つの州で、公式の初感染例報告よりも早い時期に感染が生じていた」と指摘。「これは、新型コロナウイルスの起源解明が複雑な科學的問題であり、世界的視野に基づき、世界中の科學者が協力して行うべきであることを改めて物語ってもいる」とした。
また趙報道官は、「米國の一部の人々は科學と事実を見て見ぬ振りをし、政治工作に夢中になり、いわゆる『研究所流出説』を宣伝し、情報機関による起源解明を鼓吹し、客観的な聲や理性的な聲を上げる専門家や學者を抑えつけて脅し、他國のイメージを汚すことで自らの不十分な新型コロナ対策の責任を転嫁しようと企てている。こうした人々は科學より政治を優先し、人々の命と健康より自らの政治的利益を優先している。これは米國の新型コロナ対策が不十分なものとなった重要な原因でもある」と指摘。
さらに、「歴史的に累々たる前科があり、かつて研究所での規則違反や汚染物質漏洩などの醜聞で有名となったフォート?デトリックについて、中國を含む國際社會には、米側に疑問を投げかけ、明確な説明を要求するとともに、世界保健機関(WHO)による徹底的調査を呼びかけるだけの十分な理由があることを、米側は理解しなければならない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月23日