米國の國家情報長官室は27日にいわゆる「新型コロナウイルス起源調査報告書」の要點を発表した。新型コロナウイルスの起源に関する自然界及び実験室流出という2つの可能性を排除できないとした上で、中國側が國際的な調査を妨害し情報共有を拒否し他國を非難していると中傷した。米ホワイトハウスは同日、新型コロナウイルスの起源調査に関する聲明を発表し、中國側は起源解明をめぐる國際的な調査を妨害し、透明性が不足していると稱し、関係國を集め中國側に圧力をかけようとした。
本件は米國が國際世論のミスリードを試み、責任を押し付けようとする奇妙な動きだが、実際には米國側は墓穴を掘っている。
科學者ではなく情報機関が主導し、実際の狀況に基づき計畫を立てるのではなく90日という制限をつけた。いわゆる調査が始まらないうちにこの報告書の結果が決まっていたと言える。
ウイルス起源解明は厳粛な科學の問題であり、世界の科學者及び醫學専門家が協力し行い、事実と証拠に基づき科學の結論を導き出すべきだ。ところが米政府は本件を「噓、騙し、盜み」で知られる米情報機関に任せ、かつ期限內に「お題に合わせた作文」の提出を求めた。これほど荒唐無稽な操作は、「この政治的な操作には起源解明の誠意が少しでもあるのか」との疑問を禁じえない。
米國側は中國が「國際的な調査を妨害」「透明性が不足」と非難しているが、実際には中國の起源解明をめぐる開放的で透明な態度は周知の通りだ。中國側はすでに世界保健機関(WHO)の専門家を中國に2回招待し、起源解明をめぐる共同研究を展開している。専門家らは行きたいすべての場所に行き、會いたいすべての人に會った。中國?WHO新型コロナウイルス起源解明共同研究報告書はすでに、「実験室流出の可能性は極めて低い」という結論を出しており、世界の科學界もこれについて広い共通認識を形成している。中國側はさらに何度も、科學による起源解明を終始支持し、継続的に參加すると表明している。これについて米國側は見て見ぬ振りしている。
米國側がこれほど意欲的にウイルス起源解明の「トレーダー」になるのは、科學を守るためでは決してなく、政治利用するためだ。世界で感染狀況が最も深刻で、感染対策で最も失望させた國である米國側は、感染対策失敗に対する人々の非難をそらそうと焦り、起源解明を利用した責任逃れを試みている。中國に矛先を向け、この機を利用し中國に圧力をかけけん制している。
しかし國際社會の目は曇っていない。80數カ國がWHO事務局長に書簡を送り、聲明を発表し、照會をするなどにより、起源解明の政治利用に反対し、中國?WHO新型コロナウイルス起源解明共同研究報告書を守るよう求めた。世界の100以上の國と地域の300以上の政黨、民間組織、シンクタンクがWHO事務局に「共同聲明」を提出し、起源解明の政治利用に斷固反対した。各國の政府及び専門家?學者も科學に基づく起源解明の展開を主張し、ウイルスのレッテル貼りと起源解明の政治利用に斷固反対した。
米國は組換えウイルスの研究を最も早く展開した、最も高い能力を持つ國だ。米國は世界のコロナウイルス研究の最大の資金援助者及び実行者であり、生物実験室の安全記録が最低の國でもある。米國側が本當に公開と透明性を求めるならば、なぜ米國が新型コロナウイルスの起源との疑いに反応せず、なぜWHOの専門家をノースカロライナ大學生物実験室及びフォート?デトリックの「米陸軍感染癥醫學研究所」の調査に招待しないのだろうか。なぜ2019年7月にバージニア州北部で発生した原因不明の呼吸器疾患と、ウィスコンシン州で大流行した「電子タバコ疾患」の起源の調査を行わないのか。
ウイルスが現在変異を繰り返し、世界の感染再拡大が続いている。現在の世界で唯一の超大國である米國側は國內の感染を効果的に封じ込め、各國と手を攜え世界の感染癥に打ち勝つことを考えず、他國を中傷し國際的な協力を破壊する古い手を使っているが、どこにその大國らしさがあるのだろうか。今回再び起源調査報告書をでっち上げ中國を非難しているが、これは感染対策失敗の歴史の恥の上塗りに過ぎない。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年8月30日