溫家寶総理(中共中央政治局常務委員)は27日午後、中南海の紫光閣で、現在の経済情勢や來年の経済政策について新華社のインタビューに応じた。
----この1年、世界金融危機対策が私たちにとって主要課題となった。対策の過程は手に汗握るもので、パッケージプランは難局打破に全力を盡くすものだったと言うことができる。これを自ら経験された総理は、さぞ多くの感慨を覚えていることと思われる。総理は、中國の世界金融危機対策に何點をつけるか。最も満足のゆくものは?また、最も殘念だったものは?
この1年は、手に汗握るものだった。思い起こすなら、昨年の冬頃、金融危機が突然わが國を襲い、企業は大きな困難を被った。埠頭に大量の鉱石が積み上げられていたのを覚えている。いずれも當初高値で買ってきたもので、今年6月までもつものだった。當時バルチック海運指數(BDI)は1萬以上から數百へ暴落した。11月に私は深セン、続いて東莞を視察し、多くの企業が非常な困難にあることに気づいた。中國最大のコンテナ工場には、なんと1つの注文もなく、大量の労働者が自宅へ戻り、出稼ぎ農民の多くも故郷へ帰っていた。こうした狀況を前に、私たちは非常に重苦しい気持ちになった。この災難が中國経済にどれほど多くの損失をもたらすのかも、どれほど長く続くのかもわからなかった。
こうした困難な狀況の中、黨中央と國務院は斷固たる対応措置を速やかに講じた。1年間にわたる全國の人民の努力によって、私たちは経済を落ち著かせ、雇用を安定させ、社會の安寧を維持したと言うことができる。私が慰められるのはこの點だ。まだ金融危機は過ぎ去っておらず、完了していない取り組みも多くあるため、點數をつけるのは時期尚早だ。だが、私たちのこれまでの取り組みは効果的なものであり、全國の人民はこれを誇りとすべきだ。
このような大きな危機への対応においては、いくつか代償を払わねばならないかもしれないし、予想もしなかった困難に直面することもある。具體的な例を挙げると、もう少し貸付の均衡が保たれ、構造が合理的で、規模が適切ならば、もっと良くなる。私たちは今年この問題を注視し始め、かつ是正に努め、下半期はいくらか狀況が好転した。このため私たちは経験の総括に長じ、問題を見つけた場合は、なお努力を重ね、金融危機対策の取り組みをより良く行わなければならない。したがって、今年何點をつけるかは、実踐と歴史の検証、最終的には人民による評価に委ねなければならない。
「人民網日本語版」2009年12月28日 |