「ポスト危機」時代、発展途上國、とりわけ新興経済體の影響力は一段と突出する。新興経済體は世界経済を危機から抜け出させる重要なエンジンとなり、世界経済の構造は変化が起きている。世界銀行は、2010年の先進國のGDP成長率は1.8%、発展途上國は5.2%と予測。國際事務の面でも、20カ國グループ(G20)の影響力が一段と増し、発展途上國、とりわけ発展途上大國の発言力は高まる。今年のダボス會議でも初めて「BASIC」(ブラジル?南ア?インド?中國)がそれぞれ専門議題を立ててフォーラムを行う。
「ポスト危機」時代、歴史は2010年に特別なミッションを與える。コペンハーゲン會議(COP15)の未完の任務は、今年年末のメキシコシティー會議(COP16)に持ち越される。これは人類の生存と発展にかかわるミッションである。各國首脳は今年年末、ドーハ?ラウンドの最終合意を目指す。これは人々の世界経済の回復に対する自信と世界自由貿易の前途にかかわるミッションである。グローバルガバナンスの改造も「2010年ミッション」の重要な內容である。今年のG8サミットとG20サミットは引き続き金融の監督管理と世界銀行やIMFなどの改革についての検討を予定している。
このような変化と調整、古きを捨て新しきを立てる時代において、再考?再設計?再建は必須である。再考によって新たなコンセンサスを形成し、再設計によって新たな目標を設定し、再建によって新たな現実を構成する必要がある。ただし、地球溫暖化の抑止については明らかなコンセンサスがありながら、背後の利益爭奪戦は依然として熾烈であるように、世界の現狀を改善する努力をする中で、目標達成の道は決して平坦ではない。コンセンサス、妥協、協力、そして理解と包容が必要なのである。2010年初めのダボス會議は、新たな出発點となるかもしれない。
「チャイナネット」 2010年1月28日
|