環(huán)球網(wǎng)に転載された米紙「ウォールストリート?ジャーナル」のサイトの文章によると、中國(guó)企業(yè)が日本企業(yè)買収の歩みを加速させており、いわゆる「日本の壁」をうち破ろうとしているという。
中國(guó)中信集団公司の傘下企業(yè)が現(xiàn)在、日本の産業(yè)用重量梱包材メーカーのトライウォール買収の準(zhǔn)備を進(jìn)めており、買収金額は6550萬(wàn)ドルに及ぶ見(jiàn)込みだ。年初以來(lái)、このような取引がすでに18件あり、昨年全體の取引件數(shù)に並んだという。
09年に中國(guó)企業(yè)が日本で行った買収案件18件の買収金額は5億4600萬(wàn)ドルに上る。ある銀行関係者によると、これは金額的にはそれほどのものではないが、増加のペースがかなり速いのだという。
日本のみずほ証券のアナリストは、現(xiàn)在の市場(chǎng)の成長(zhǎng)ペースから考えて、今年全體の買収金額は09年の2倍を超えると指摘する。
中國(guó)市場(chǎng)は米國(guó)や歐州と比較して吸引力が強(qiáng)まっている。日本人がますます豊かになる中國(guó)人に商品を売るのを中國(guó)企業(yè)が手助けできたとすれば、中國(guó)人が一定の所有権をもつこともあり得るといえる。
トライウォールを例に取れば、現(xiàn)在、同社の売上高の3-4割を中國(guó)市場(chǎng)での売り上げが占めており、中信の參入は同社の中國(guó)市場(chǎng)におけるさらなる成長(zhǎng)にプラスになるとみられる。同社は將來(lái)は香港で上場(chǎng)する予定で、時(shí)価総額は日本國(guó)內(nèi)より高くなると予想される。
また昨年6月に蘇寧電器に買収され日本の家電量販店大手ラオックスは、2010財(cái)政年度の予想利益は2億円(約1466萬(wàn)元)で、10年ぶりに赤字を脫することが期待される。
▽最近の中國(guó)企業(yè)による日本企業(yè)の買収例
2009年6月 蘇寧電器は1570萬(wàn)元を出資して、家電量販店ラオックスを買収
2010年2月 中國(guó)資本ファンドのメルリオンホールディングスが、ゴルフクラブメーカーの本間ゴルフを買収
2010年3月 比亜迪汽車公司がボディ用金型大手の株式會(huì)社オギワラ傘下の工場(chǎng)を買収
2010年5月 山東如意集団が數(shù)十億円を出資して、アパレル大手レナウンの筆頭株主に
▽日本メディアは國(guó)の安全を危懼
かつて中國(guó)企業(yè)を合併買収し続けた日本企業(yè)が、今度は一転して中國(guó)企業(yè)の買収の対象となっている。日本人の中にはこうした変化を受け入れられない人もいる。日本の総合誌「サピオ」は今年の3月號(hào)で「中國(guó)が『日本』を買い盡くす」と題した特集を24ページにわたって行った。
この特集は、中國(guó)人観光客の派手な買い物ぶりに大騒ぎする一方で、中國(guó)人が日本の戦略的産業(yè)、不動(dòng)産、土地を買うことにより、日本の國(guó)としての安全が脅かされると懸念している。
だが実際には「ウォールストリートジャーナル」の指摘にあるように、中國(guó)企業(yè)が買収を行う際には、対象がどの産業(yè)に屬しているかは問(wèn)題にならず、経済的利益こそが焦點(diǎn)になる。そして先端技術(shù)を備えた日本企業(yè)の多くが、現(xiàn)在、資金不足の問(wèn)題に直面している。
日本企業(yè)の合併買収を通じて、中國(guó)企業(yè)は関連の先端技術(shù)を獲得できるだけでなく、日本企業(yè)が苦境を脫するのを助けることになり、実際のところ買収は一種の相互利益となる。よって日本企業(yè)は海外からの買収に対する根深い抵抗感を払拭すべきだ。
日本人の抵抗に遭うのは中國(guó)人だけではない。すべての外國(guó)企業(yè)にとって日本に足場(chǎng)を築くのは容易なことではない。こうしたわけで「日本の壁」という言葉が生まれたのだ。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2010年7月7日