北京週報記者 曾文卉

コペンハーゲンで開催される気候変動?xùn)樈M條約締約國會議（COP15）が12月7日に開幕する?會議の開催を前にして、気候変動問題で世界から注目されている中米両國が相次いで排出量削減目標(biāo)を発表した?米國ホワイトハウスは11月25日、オバマ大統(tǒng)領(lǐng)が會議に出席し、大會席上で2020年までに溫室効果ガス排出量を2005年ベースで17%削減し、2050年には排出量を83%削減するという排出量削減目標(biāo)を公にすると発表した?その日、中國國務(wù)院常務(wù)會議は、「2020年までに、中國の単位GDPあたり二酸化炭素排出量を2005年より40～45%削減する」との決定を下した?中國外交部は、溫家寶國務(wù)院総理が今回の大會に出席することを発表した?

中米両國が打ち出した排出量削減目標(biāo)はコペンハーゲンでの合意を推進することができるのか？中國の排出量削減目標(biāo)は実現(xiàn)できるのか？これについて『北京週報』は、著名な環(huán)境経済學(xué)者である中國社會科學(xué)院?持続可能発展研究センターの潘家華主任にインタビューした?

―― 中國と米國という世界最大の溫室効果ガス排出國がすでに排出量削減についての態(tài)度を明らかにしたことは、コペンハーゲンでの合意に向けての見通しが明るいことを示すものか?

中國と米國の態(tài)度表明には本質(zhì)的に大きな違いがある?米國の態(tài)度表明はまだ國會の授権を経ておらず、不確定性が高い。同時に國際社會の予想とも大きく異なっていた。2020年までに溫室効果ガス排出量を2005年ベースで17%削減、2050年の排出量83%削減という米國が公約した二つの目標(biāo)には関連性がないし、互いに矛盾している?また、米國は資金技術(shù)面で公約をしていない。したがって、態(tài)度表明はしたが、それはコペンハーゲン會議を積極的に推進するとの考えから來るものではなく、やむなく同調(diào)するという消極的な態(tài)度だ?

「バリ?ロードマップ」によれば、発展途上國である中國は定量的な公約をする必要はない?中國が定量的な公約をしたことは國際社會の予想外のことだった。また、「バリ?ロードマップ」には、発展途上國の排出量削減行動は先進國の資金?技術(shù)援助とリンクしていなければならないと明確に規(guī)定されている。しかし中國は主體的に公約を行い、條件についてとやかく言わなかった?中國の公約は、現(xiàn)在の中國の発展段階から見ても、ひいては先進國の水準(zhǔn)と比べても、その數(shù)字はかなり大きく、コペンハーゲン合意プロセスの進展にとってプラスの作用を果たすもので、責(zé)任ある態(tài)度である?

それぞれの態(tài)度表明には出発點の違いがあるとはいえ、それでも何の表明もないよりはしたほうがいい。少なくとも中國と米國がコペンハーゲン合意に注目し、盡力しようとしていることを示している?しかし、この二つの態(tài)度表明だけに頼っていては、コペンハーゲンで「バリ?ロードマップ」が必要とする?yún)f(xié)定の合意を保証することは不可能だ?まず、先進國が行った公約のうち、2020年までに溫室効果ガス排出量を1990年の水準(zhǔn)から25～40%削減するという「バリ?ロードマップ」の求める排出量削減目標(biāo)を満たしているものは一つもなく、しかもどの先進國も資金と技術(shù)の援助で相応の公約を行っていない?また、インドが相応の排出量削減目標(biāo)を打ち出していないなど、多くの発展途上國がまだ明確な排出量削減スケジュールを制定していない?こうした要素が欠けていては、コペンハーゲン協(xié)定は政治協(xié)定?枠組み協(xié)定にすぎなくなり、細(xì)かい具體事項は今後また再度検討ということになってしまう?しかし、中米の態(tài)度表明や各國政府の積極的な推進があってこそ、このような政治協(xié)定の合意に向けて努力が行われるようになったわけで、これも一つの成果であり、一つの成功である?