中國海軍が公海で行った演習が、日本で波紋を広げている。日本の各大手メディアは防衛省が提供した演習寫真を掲載し、中國海軍のヘリコプターが護衛艦「あさゆき」と水平距離90メートル、垂直距離50メートルの位置まで接近したことを伝えた。これについて防衛省も正式に抗議している。軍事専門家の尹卓氏と宋暁軍氏がその真相について答えた。
日本側が撮影した、沖縄本島と宮古島の間の公海上を通過する艦載ヘリコプター
中國海軍のヘリコプターから撮影した、追跡を行う日本の護衛艦
日本の自衛隊が中國の演習に過剰反応
尹卓氏:中國にとっては正常な演習である。日本の一部メディア、反中メディアが過剰に反応しただけと言うしかない。また、日本は沖縄本島から100里離れた海域も自國の領海と考えていて、他國の軍艦がそこを通過したり、そこに存在することさえ許さないという考えだ。これはあまりにも自分勝手である。
司會者:日本側は護衛艦から中國のヘリコプターを撮影し、中國側もヘリコプターから日本の護衛艦を撮影し、その距離はわずか90メートルまで接近した。一般的に言って、こういった接近はよくあるのか。
尹卓氏:世界ではよくある。たとえば、中國が東海で演習しているとき、米國の飛行機が中國の艦艇にかするように飛行することがよくある。それもP3CやEP3のような70トンを超える大型飛行機ばかりだ。中國はそれに対して抗議しない。ただ、中國はそこで演習しており、米國のこういった行為は中國を尊重していない。
今回はヘリコプターが接近し観察しただけ。中國が演習を始めてから、日本の護衛艦はずっと追跡し、演習を何度も妨害してきた。なので、その護衛艦を観察する必要があった。通常、私たちはレーダーで観察するが、船の大きさがわかるだけで、どんな船なのかわからない。そのため、ヘリコプターを派遣し実際に観察し、どの船か、危険はあるか、何をしているかを確認し、報告する必要がある。屆け出る必要もあるかもしれない。