溫家寶総理は10日、スペインのサパテロ首相と電話會談した。
溫総理は「國際社會の努力によって世界経済は緩やかな回復を見せているが、今回の金融危機の深刻さや複雑さを過小評価することは決してできない。金融危機に全面的に打ち勝つためには、國際社會の一層の協力強化、長期的な継続努力が不可欠だ。第1に、マクロ経済政策の協調を強化し、常に合理的な政策的取り組みを行い、市場の信頼を高めること。第2に、金融危機をもたらした根源的な問題を的確に解決し、國際金融システムの改革を推進し、金融管理?監督を強化し、構造的な矛盾を緩和し、各主要通貨相場の相対的な安定を維持すること。第3に、自由貿易を堅持し、様々な形の保護主義に反対すること。現在、歐州の一部の國での債務危機に注目が集まっている。われわれはユーロ圏と國際通貨基金(IMF)によるギリシャ支援體制の発足に注目している。中國はこの取り組みを斷固支持する。ユーロ圏諸國は必ず困難を克服し、安定した経済成長を達成すると信じている」と述べた。
サパテロ首相は歐州債務危機の解決に向けたユーロ圏諸國の措置を説明。「スペイン経済の基礎はしっかりしており、困難を克服する自信がある。西洋は中國の理解と支持に感謝している。中國はスペインにとって良きパートナーだ。2國間や20カ國?地域(G20)の枠內で中國と意思疎通や協力を一層強化し、世界金融危機などの試練に共同で対処し、世界経済の一層の回復と持続可能な成長を促していきたい」と表明した。
「人民網日本語版」2010年5月11日