上海萬博は、開幕4日目を迎えたころから、客足と気溫が同時に「クールダウン」し始めた。開幕5日目となった5日も、予想されたような來場者のピークはなかった。初の平日となった4日の來場者は約14萬6千人、5日の來場者數は約8萬5600人と、どちらも1日あたりの平均來場者數40萬人という事前予測を大幅に下回った。
「參観の快適さ」と「來場者數」は、上海萬博における「両刃の剣」だ。連休期間中は、2-3時間も列に並んだ挙句、20分間しかパビリオンを見學できなかったことを來場者のほとんどが不満に思っていたことに比べると、この2日間、來場者たちの參観に対する満足度は大幅に高まった。
一方、各國の企業は激しい商戦を繰り広げている。開栓すると急激に冷えるコーラや自動駐車機能つきのGM車など、多國籍企業は新製品発売のチャンスを次々とつかんでいる。今後も世界100強に名を連ねる企業のCEOが続々と上海萬博を訪れるほか、グローバル委員會の會議を上海や萬博パーク內で行うという海外企業も多い。現在、企業の投資はすでに効果が現れたと言えるだろう。200以上の萬博パビリオンの中でも、企業館の多くが最も豪華で、最も進んだ技術を持ち、最も面白いパビリオンという評価を得ている。
「人民網日本語版」2010年5月6日