(3)安倍晉三首相の新たな経済改革案への失望感が株価暴落のもう一つの要因となった。市場は「アベノミクス」の3本目の矢にこれまで期待してきた。1本目の矢は量的緩和(QE)政策、2本目の矢は大規模な財政支出で、「アベノミクス」の3本目の矢が経済特區の創設、電力小売りの完全自由化、今後10年で実質GDP成長率2%達成といった成長戦略を打ち出すと、前の2本の矢に比べ、3本目の矢に市場が失望した。
日経平均株価(225種)の今後の見通しについて、ドイツ銀行の山下晉司ストラティジストは、「日本の株式市場が下落するという見方には賛成できない。調整期が數カ月続くのはいたって正常なこと」と指摘する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年6月6日