「いま誰もがインダストリー4.0を話題にし、ドイツを目標にしている。しかし私と曹徳旺が話した限り、日本の製造業モデルこそ中國の製造業が學ぶべき方向性だ」。萬科集団の王石CEOは22日、國際商業會議所の2016年度會議での講演において、トヨタモデルを代表とする日本の製造業は品質とコストコントロールの面で人間の役割を最大限に利用しているが、これこそ中國の製造業が學ぶべき先進性だと主張した。
王石氏は「今後も萬科は日本の同業を參照にしていくだろう」と、日本の製造業に対する稱賛を惜しまない。同氏によると、萬科はこの數年、3つの計畫を実行してきた。1000名の建築エンジニア、1000名の企業管理層、1000名のサービス擔當社員を日本で研修させるという計畫だ。どの計畫でも1億元以上の費用が投入されたが、企業全體の競爭力を上げるのに大きな効果を発揮している。「日本経済は“失われた20年”を経験し、國際的に見て多くの面で日本の経験に価値はないと言われているが、日本は依然として、製造、サービスを始めとする様々な分野で中國が學ぶべきものがあると私は考える」と王石氏は述べる。