◆域內における市場協力が盛んに、アジアの地域経済一體化は加速
先進國の経済戦略調整によるネガティブな影響に対応するために、アジアの國々は相次いで自身の経済協力戦略を提起し、國境を跨いだ市場協力拡大と、経済成長を推し進める方針を示した。モンゴルの「草原の道」(ステップロード)計畫、インドの「季節風(モンスーン)行動」計畫、トルクメニスタンの「大シルクロード復興」構想、韓國の「歐州アジア構想」、ベトナムの「両廊一圏」(2つの経済回廊と1つの経済圏)構想などは、「一帯一路」と高度につながっている。これらはインフラの相互接続を通じて自國の生産要素の組み入れ範囲拡大を狙うもので、生産効率の向上と経済発展促進につながる。雙方の発展戦略が合致したことで、余剰生産能力の消化や、生産要素の國際産業チェーンへの移転が推進され、アジア域內における市場協力の流れを形成したといえる。
専門家は、アジアの地域経済の一體化はすでに加速傾向にあると指摘する。昨年は、中央アジア、西アジアの國々が中國との経済協力を強化し、経済一體化交渉を進めたほか、中東歐16カ國も「一帯一路」の呼びかけに応え、中國との経済連攜を強化している。南アジアでは、インドがインド洋沿岸諸國の経済統合を強化し、「季節風行動」を推し進めた。中印両國の自由貿易協定交渉も実行可能性の検証が始まった。アジアの地域経済一體化は、「一帯一路」建設と歐州?アジア経済連盟を基本的な枠組みとしており、多方面からの國境を跨いだ協力がより深まりを見せつつある。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年3月24日