以前通訳をしていた時(shí)、衡さんはある日本人の顧客と知り合い、個(gè)人的にもよい関係を築き、會(huì)社設(shè)立前には中國(guó)に案內(nèi)し中國(guó)人の知人に紹介した?！负猡丹螭瑫?huì)社を設(shè)立したら、私とビジネスをしよう」と何度も誘ってくれたので、會(huì)社開業(yè)後、この顧客と取引を始めた。だが、衡さんの業(yè)務(wù)拡大に焦る気持ちを知ったこの顧客は非常に厳しい條件を提示したため、中國(guó)メーカーに全く利益がでないという思いもよらぬ事態(tài)に陥った。損失を出さないために、品質(zhì)を多少落としたところ、すぐさまこの點(diǎn)をめぐり賠償を請(qǐng)求された。これにより、衡さんの會(huì)社は數(shù)十萬(wàn)円の損失を被った。

損失はそれほど大きくなかったが、開業(yè)したばかりの會(huì)社にとって致命的な打撃となった。だが、より致命的だったのは、この件で衡さんが意気消沈し、自身の経営者としての能力に疑問を感じ、會(huì)社を続けていく気力さえ失ってしまったことだ。この時(shí)、誰(shuí)よりも衡さんを支え勵(lì)まし慰めてくれたのは中國(guó)にいる家族だった。一番年の近い姉がほぼ毎日連絡(luò)をくれ、元?dú)荬虺訾窌?huì)社を続けるよう勵(lì)ましてくれたので、立ち直ることができた。こうして困難を乗り越え、経験から教訓(xùn)を汲み取ったことで、衡さんは一段と成長(zhǎng)した。

それから3年が経ち、衡さんの會(huì)社は飛躍的な発展を遂げ、中國(guó)四川省成都に「藍(lán)之翔工程裝飾公司」、江蘇省揚(yáng)州に「日之泉商貿(mào)咨詢有限公司」を設(shè)立した。日本では経営分野を食品輸入代行、IT人材派遣、コンビニエンスストア経営の3事業(yè)に拡大。従業(yè)員數(shù)は60人以上に上り、このうち3分の2を日本人が占めている。

起業(yè)を通じて學(xué)んだことは何か。この點(diǎn)に話題が及ぶと、衡さんは「最も重要なのは心の持ち方だ」と述べた。楽観的で穏やかな精神狀態(tài)を保つほかに、日本においてビジネスを展開する上では日本の生活と文化を理解することが重要となる。「郷に入っては郷に従え」という諺の通り、こうした姿勢(shì)が日本におけるビジネスの基本條件であるという。また、衡さんは「起業(yè)を通じてさらに友人を増やし、交流し互いに影響を與え合うことで、平凡な生活を豊かで変化に富むものに変えることができる」と語(yǔ)ってくれた。

?チャイナネット?　2009年6月15日