バラク?オバマ大統領は28日、ホワイトハウスで安倍晉三首相と會談した。両氏は會談後の記者會見で米日安全同盟について再確認し、「環太平洋戦略的経済連攜協定」(TPP)の交渉が難航していることを認めた。
安倍首相は26日からの訪米で、オバマ大統領とTPP交渉の食い違いについてすり合わせを行う。安倍首相は先ほど、日本が軽率にTPPの「不要な譲歩」を選ぶことはないと述べた。
オバマ大統領は28日の共同記者會見で、「米國で貿易法案を議決するのは容易なことではない。安倍首相とともに交渉推進に盡力する。両國は貿易?政治面の問題を抱えている」と述べた。
オバマ大統領は米國製の自動車が日本で直面している貿易の壁について、「米國で日本車は少なくない。私は同じように、日本で多くの米國車を目にすることを願っている」と述べた。
12の國と地域を網羅するTPPの交渉は、5年間続けられている。この交渉における最大の経済體である日本と米國は、重要な農産物や自動車の輸入関稅などの問題で食い違いを解消しておらず、最終的な締結に暗い影を落としている。
安倍首相は記者會見で、「TPP交渉が一日も早く成果を手にすることを願っている。日本と米國の交渉はすでに大きく進展しており、日本側はこれに満足している」と発言した。
日本と米國の交渉代表者は今月21日に東京で、2日間のTPP閣僚協議を終えた。日本メディアの報道によると、日本側はコメの輸入拡大量について毎年5萬トンが限度だと主張したが、米國が求める21萬5000トンを大きく下回っている。両國はまた、米國が自動車分野でかけている2.5%の関稅の撤廃についても合意に至らなかった。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2015年4月30日