中國(guó)の「初次分配」では、労働者賃金の改善が企業(yè)の利益増加に追いつかないことは普遍的な現(xiàn)象で、企業(yè)の財(cái)産は顕著に資本に傾いている。次の段階に実施される所得分配改革の鍵は賃金改革を中心に、労働所得の改善が「初次分配」の中でも比重が重くなり、労働者賃金の通常な改善システムや支払い保障のシステムが構(gòu)築されるだろう。「初次分配」とは、生産の要素に直接に関連する國(guó)民総所得の分配をいう。

年の瀬を迎えて、市民の間で関心を集めているのが賃金をめぐる話題だ。しかしより多く働いて収入を増やそうとしても、それはどんどん難しくなっている。「経営者は1年に數(shù)百萬(wàn)元も儲(chǔ)けるが、自分たちは苦労しても數(shù)萬(wàn)元がやっとだ。それにこの2年は給料が全く上がっていない。それぞれの人の労働の差はそんなに大きいのだろうか」と話すのは、広西チワン族自治州から出稼ぎに來(lái)た朱孔孟さんだ。

実際は、労働の差が大きいのではなく、お金を稼ぐ方法が違うだけで、雇用主も働かなければならないが、投入した資金や工場(chǎng)の設(shè)備を頼りにしている。つまり資本所得である。普通の労働者は、自らの労働だけでお金を稼ぐ。

國(guó)家発展改革委員會(huì)社會(huì)発展研究所の楊宜勇所長(zhǎng)は「労働所得と資本所得に差があるのは當(dāng)たり前だが、一定の限度を超えれば數(shù)多くの問(wèn)題が出て來(lái)る。中國(guó)の『初次分配』で労働者の賃金改善が企業(yè)の利益増加に追いつかないことは普遍的な現(xiàn)象だ、しかしその差はさらに拡大する勢(shì)いだ」と話す。

世界銀行が発表したデータによると、2000年から中國(guó)のジニ係數(shù)はすでに0.4という警戒線を超え、今ではすでに0.48を超えている。こうした狀況の原因は多方面にわたっているが、「初次分配」で資本所得が占める割合が大きいというのは、無(wú)視できない要素である。

先進(jìn)國(guó)での労働者の賃金は、企業(yè)の運(yùn)営コストの約50%。だが中國(guó)は10%にも及ばない。また先進(jìn)國(guó)の労働報(bào)酬は國(guó)民収入に占める割合の55%であるのに対して中國(guó)は42%に満たず、その割合は年々下がり、資本のリターンの率はどんどん上がっている。