米次期國務(wù)長官に指名されたティラーソン氏は水曜日、上院外交委員會の指名承認(rèn)公聴會で、驚きの発言をした。中國の南中國海の島礁建設(shè)行為を「ロシアがウクライナからクリミアを奪った手段に似ている」とし、次期米政権は中國に対して「島の建設(shè)を停止させる」「中國による島嶼への進(jìn)入を認(rèn)めない」という明確なシグナルを送ると表明した。
ティラーソン氏はこの目標(biāo)をいかに実現(xiàn)するかについては、詳細(xì)に説明しなかった。ティラーソン氏はこの暴言を吐いた後、「中米両國の経済的利益が深く融合している。イスラム過激派勢力の抑制において中國は常に価値あるパートナーであり、その他の議題の齟齬により多くの成果を手にしているパートナーシップを妨げるべきではない」とも述べた。
ティラーソン氏がこれらの発言のうち、どの點を最も重視しているのかは不明だ。「中國によるこれらの島嶼への進(jìn)入を認(rèn)めない」は、米國で今のところ最も過激な発言であり、世界的にも最も注目されている。そのためここでは、この発言について論じる必要がある。
このエクソンモービル前最高経営責(zé)任者の、南中國海問題に対する発言は間違いなく荒唐無稽である。米國がこの発言を?qū)g行する効果的な方法と手段はもとより存在しない。米國には南中國海の支配者になる圧倒的な力を持たない。一つの核大國を自國の領(lǐng)土から撤退させようと思うとは、ティラーソン氏は核大國戦略の書籍を読むべきだろう。彼がコンピュータの前で計算するのは原油価格や為替相場だろうが、一つの土地にどれほど多くの血と命が含まれるかを考えたことはまったくない。
法理的にも論拠に乏しい。中國が長期的に実効支配してきた島嶼への接近を認(rèn)められないならば、ベトナムやフィリピンも支配する島嶼に近づけないことになる。南沙諸島は無人エリアになるべきというのか。米軍の南沙諸島付近における、いわゆる「航行の自由作戦」は、何になるというのか。
ティラーソン氏は上院外交委員會で堂々と話しながら、自分が何を話しているのかまったく分かっていないのではないか、あるいは議員らが何を話しているのか理解できないと信じていたのではないかと疑ってしまう。
ティラーソン氏の南中國海の島嶼に関する発言は素人じみており、無責(zé)任なネット上の発言者と大差ない。トランプ氏の外交チームがこのように未來の中米関係を考えているのならば、両國は何も話し合う必要はなく、軍事衝突の準(zhǔn)備を真剣に進(jìn)め、シーパワーやミサイルなどの各種攻撃システムの補強を急ぐべきだろう。
南中國海諸國は今年、「南中國海行為準(zhǔn)則」の協(xié)議を加速する。各國は協(xié)議により齟齬を自ら解決する力を持ち、米國による軍事的な介入は必要としない。フィリピンやベトナムが中國との大幅な関係改善を願い、南中國海の協(xié)議の雰囲気が醸成されつつあるなか、ティラーソン氏の上院外交委員會での発言は実に耳障りだ。
そのため中國と建設(shè)的なパートナーシップを構(gòu)築したいというティラーソン氏の発言こそが本音であり、暴言は上院外交委員會に聞かせるものだと信じたい。當(dāng)然ながらトランプ氏の外交チームが中國にどのような手を使ってこようと、中國は同じ手によって対応する。特に戦いに関する準(zhǔn)備はおろそかにできない。中米は爭いなくして団結(jié)はない、これは中米という2大國間の最も基本的な公式になりつつある。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2017年1月13日