第3に、プラスを増やし、マイナスを減らすよう努力すること。中日関係は度重なる風雨を経験し、波亂萬丈だが、共同の利益と共同の関心が互いの不一致より大きくなり、両國の蓄積したプラス要素がマイナス要素を上回る必要がある。中國と日本は、積極的な政策の的確な実行、政治的?外交的接觸の維持、重大な問題への適切な対処、実際の交流と協力の強化を図って民意を高め、協力とウインウインの「足し算」を増やす一方、矛盾や不一致では「引き算」を行う努力がしなければならない。
第4に、既存問題の管理を著実に行い、新たな問題を防ぐこと。現在は、中日関係を複雑な要因が妨害し、既存問題が入り交ざって変化している上に、新たな問題も水面に浮かび上がってきた。日本側のある人が最近マスコミを煽って、中日関係とは無縁のいわゆる「南中國海問題」への介入を主張しているが、こうした人が新たな問題を生み出している。我々は、中國と日本による4つの政治聲明と4つの原則のコンセンサスを遵守し、歴史を鑑みとして未來へ向かい、共通點を集めて相違を転化させることと不一致のコントロールを進めれば、既存問題が徐々に解消し、新たな問題を根絶することができる。
蔣建國主任は、「フォーラム主催者が発表した最新の中日世論調査によると、ここ數年にわたって両國民のお互いの國に対する好感度が低迷し、マイナス評価が多い狀態が続いている。中日友好はつまるところ國民の友好であり、國民感情が離れていることを我々は重視しなければならず、両國の有識者が積極的に行動し、恐れずに責任を負うことが必要」と話した。
これを踏まえて蔣建國主任は、以下の通り4つの提言を打ち出した。
1つ目は、シンクタンクという研究する「脳」を動員させること。シンクタンクの交流と協力が中日関係の発展に重要な作用を持つ。出席した多くのシンクタンク関係者が、中日関係の改善と発展につながる政策提言を行う使命と職責を負い、現在の中日関係が直面する難題をいかにして打ち破るかに関する深い研究、理性的な思考、素直で誠意ある交流を行うことが差し迫って必要だ。中國と海外のシンクタンクによる交流と協力を進めることは、中國國務院新聞弁公室の重要な職務の一つ。我々は、中日両國のシンクタンクが交流活動を定期的に開催することを強く支援し、中日関係の難題を共同で検討することで、中日関係の改善と発展に向けた建設的な政策提言を行うことを期待する。