中國國防部の報道官は1月29日の定例記者會見で、中國がインド洋への軍艦の配備を拡大することを発表した。英IHSジェーンズは、「中國海軍の潛水艦のインド洋における活動に関する質問に対して、楊宇軍報道官は中國海軍の同海域での活動に関する印象を薄れさせようとし、これらはすべて正常な活動であり過度に解釈する必要はないと強調した」とする文章を発表した。日本の英字誌『ザ?ディプロマット』(電子版)が伝えた。
楊報道官は、「中國は國連の関連する決議に基づき、2008年よりアデン灣沖の護送に海軍の各種艦艇を派遣してきた。その過程において、中國は関連諸國に潛水艦の活動を含む関連狀況について報告してきた。中國軍は今後、護送情勢の変化と任務の需要に基づき、関連海域に各種艦艇を派遣し護送任務を遂行する」と述べた。
中國の潛水艦部隊がインド洋に存在することで、地域內のもう一つの大國であるインドを懸念させている。インド軍は、原子力潛水艦の配備はレッドラインを越えており、海軍の軍備競爭を引き起こすと表明した。
インドと西側諸國の多くのアナリストは、中國がインド洋の主導に向け、明確な長期海軍戦略を遂行中と判斷している。米政府コンサルティング會社のブーズ?アレン?ハミルトン?ホールディングは2005年に、「真珠灣チェーン」という仮説を立て、中國がインド洋周辺に民間用海上インフラを建設することで、海軍の存在感を強めることを想定した。これらの港灣は最終的に軍民共用化を実現し、中國海軍の艦艇の軍港になるというのだ。